大人の発達障害と向き合う静葉ちゃんの試験室

静葉ちゃんが、適当にいろんなことを書いてますよ。

タグ: トンボ鉛筆

発達障害の感覚過敏の症状だと指摘されていることなんだけれど、鉛筆での筆記を行う際、その筆記を行ったあと、線が光に反射して見える感覚が苦手でして、これが鉛筆やシャープペンシルを嫌っている理由だったりするのですが…
ただ、勉強するに当たり、筆記を行うには、間違った箇所を消せる鉛筆の特性が非常にありがたい。
そのため、どうにか鉛筆を使えないか、何かいい方法はないだろうかと悩んでおりました。

だいたい、万年筆でノート書きしようとすると、一度手を止めなければならないときに、キャップをしめなきゃいかんしドライアップも心配。ボールペンは消せないし、そもそもボールペンの筆記感覚もちと苦手。鉛筆は、先端が滑らないしドライアップの心配もない、だから鉛筆を使いたいんだけど、書いた内容を読み返す際の、その照り返しがどうも駄目でうんぬんかんぬん。

ここで、様々な鉛筆を試し書きして云々…ということをすればいいんだろうけれど、でも、そうした試し書きをするにもコストがかかるし、そうして試し書きして、使わなくなった鉛筆は、やっぱり、もったいない(´・ω・`)

そこで、知恵を借りる為に、鉛筆のトップブランドのひとつであるトンボ鉛筆に、実際に問い合わせてみることになりました。

トンボ鉛筆に問い合わせた内容
そもそも、筆記線の反射が気になって鉛筆が使えない、とかいう話は、ネットでもあまり流れておらず。
芸術分野で、筆記線の反射を気にしている方はいらっしゃるようだけれど、発達障害者で鉛筆の筆記を気にしているのは、私くらいのようです
なので、私が発達障害者で、その感覚過敏の特性として、筆記線の反射が気になってしまう、可能な限りそうした反射が抑えられているものはないか、という感じで問い合わせたところ、担当の方より、鉛筆の基礎知識を含め色々とアドバイスを受けることができました。

先に、結論から述べると…
私が抱えている感覚過敏の特性というのは、そもそも理解されづらいものでして、それは担当の方も同じくなのですが…
そもそも、筆記線が輝いて見えることそのものについてのデータは、会社側は持ち合わせていないようです
つまり。私の、鉛筆に対する悩みを確実に解決する方法は、提案していただくことはできませんでした。
もっとも、これは、私自身のそうした視覚過敏が、とんでもなくレアなケースであることから、解決策そのものが見いだせないというのも、当然ではあるんです。むしろ、無理に鉛筆を使おうとしている私自身の考え方を変えなければならないんじゃないかと思うんですよね。
その上で、私が使える鉛筆を探す為の手がかりを色々といただいています

鉛筆の濃さを決める基準
まず、鉛筆の濃さを決めるその指針についてなんだけれど。
そもそも、鉛筆の筆記線の硬度については、一応JIS規格で決まっているのですが…
実は、色の濃さについてのJIS規格は統一されていない…ってあれ?
と、いうのも、HBの色の濃さを基準として、各社それぞれ、線の濃度によりナンバリングをしているとか。
電話のあと、こちらの参考資料を確認したんだけれど…ここでの記載事項を見てみると、確かに、HBの芯の固さについては記載されていても、その色の濃さを決めるための規格が書かれていない。
担当の方によると、このHBの固さの芯で書いた線の明度を基準として(実際に機械で測定しているそうです)、それぞれ色の濃い薄いによりナンバリングをしているとか。
となると、その話を聞いた上での私の解釈だけれど、そのナンバリングされたナンバーが大きければ大きいほど、鉛筆の線の濃さにばらつきが出る、ということになるんじゃないかなあ。

主原料である黒鉛にも違いが…

そして、私が気にしている光による反射に関係あるかも、ということで話をしていただいたのが、鉛筆の主原料について。
鉛筆の主原料は、黒鉛と粘土なんだけれど、この鉛筆に使われている黒鉛が、実は2種類あるそうだ。
ひとつは、一般的に使われている鱗状黒鉛。そしてもうひとつが土状黒鉛だそうでして、この使われている黒鉛の違いによっても、もしかすると照り返しに違いがあるのではないかと教えてくれた。

鱗状黒鉛にも違いがある
そして最後に、この鱗状黒鉛そのものにも、粒子の細かさによる違いがあるそうで、粒子が細かければ細かいほど、書き味が滑らかなのだとか。
そして、鱗状黒鉛の粒子の細かなものであれば、もしかしたら…という話になりました。
そうした粒子の細かい黒鉛を使っているものほど高価になりやすい、とのこと。
なお、そうした、粒子の細かい成分を使っている鉛筆として、トンボ鉛筆ではどの製品がそうなのかを聞いてみたところ、MONO100がそうだ、とのこと。
この製品を使って、実際に私の悩みが解決するかどうかについては、これは私も、もちろんトンボ鉛筆の担当者からしてもわからないんだけど、まあ実際に試してみるだけの価値はあると思う。ってことで、この鉛筆、購入決定であります(`・ω・´)ゞ
だいたい、トンボ鉛筆社の鉛筆の中でも一番高価とか言われても、ファーバーカステルのパーフェクトペンシルの値段と比べると、お手頃であります。…比較するものを間違っているような気もするけれど。私が筆記具を学び始めたころから値上がりしたとはいえ、値上がりする前でも、1本あたり1200円の鉛筆とか、ちょっとね。

基本は6Bまでだけど?
なお、MONO100の鉛筆の硬度だけれど、ラインナップは9Hから6Bまで。なので、私が購入するのは6Bになる予定。
そもそも、JISでは、9Hから6Bまでを規格として決めているけれど、それ以上のナンバリングの鉛筆は、規格そのものが作られていない。
ただ、これが三菱鉛筆となると、なぜか10Bなんてのも存在する。
こちらは、今回は見送り。またいずれかの機会にってことで。

ともあれ、トンボ鉛筆の皆さん、お忙しい中、私の個人的な悩みに対して、親身にアドバイスをいただけたこと、本当にありがとうございます。

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ペン08
バンナイズで作ってもらった、静葉ちゃんオリジナルの携帯電話ケース。
一般的な仕様の同じデザインのケースよりも、一回りほどサイズを大きくして貰っていて、携帯電話だけでなく、障害者手帳やメモなど、様々なツールをこの中に収納できるようにしてある。
このケースに、落下防止用に、ネックストラップにも変化する長いストラップを2本それぞれつけていて、そのうちのひとつは、スマートフォンにつながっている。
そしてもうひとつは、
ペン09
このボールペンにつながっている、ってわけ。
このボールペンに、今回ちょっとしたトラブルが発生したんだ。

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