大人の発達障害と向き合う静葉ちゃんの試験室

静葉ちゃんが、適当にいろんなことを書いてますよ。

タグ: ストレス

私自身が発達障害であると診断されて以降、その、発達障害を中軸として、さまざまな勉強を行っています。
診断をされる前にすでに勉強していたことも、最近改めて勉強しなおし、新たに勉強している内容との関連付けを行ったりしていて、知識の強化という上では、まだ知らなければならないことが多いというのを痛感しています。
さてさて、その、発達障害の勉強を並行して、ストレスに関する勉強も行っているのですが…
そこで、今回のお題につながります。

発達障害者はストレスに弱い傾向がある
そもそも、発達障害者、特に成人発達障害者は、健常者に比べて、ストレスに弱い傾向があるとされています。
もちろん、これは一般論なのですが、なぜ、そのように言われているのか、疑問がありました。
それが、ストレスの勉強を続けていると、その理由がわかるようになりはしたのですが…
発達障害とストレスを関連付けた資料は、世の中にはあまり出回っていません。ですので、発達障害とストレスについて、関連づけて考えられる方は、まだまだ少ないのではないでしょうか。
ではなぜ、発達障害者は、ストレスに弱い傾向になってしまうのか
この疑問については、まず、ストレスに強い弱いは、どのように決定づけられているのか、知らなければなりません。
まずは、発達障害とストレスについての関係性ではなく、ストレスのみに焦点を絞ってお話を進めます

身体的にストレスに強いとされる人の2つの傾向
今回の話題は、ストレス対策ではなく、医学的な、ストレスの強弱について、まず知らなければなりません。
ストレスの強さについては、個人差があります。
そもそもストレスは、「対策」ができることから、ストレス対策を行うことで、感じ方を軽減することができるようになるわけなのですが、そのためには、考え方を変えることがまず重要とされています。
ですが、ここでは、考え方を変えるというアプローチでの、ストレスに対する強い弱いは解説しません。人体という機構から、読み解いていきます

運動する人はストレスに強い

まず、ひとつめ。
運動をしている人は、総じて、ストレスに強い傾向があるそうです
これは、運動している方は、神経細胞が活発に成長をしているためだそうです。
言い方を変えると、運動をすることで、身体的にストレスに強くなることができる、というわけですね。
鋼の錬金術師で、「精神を鍛えるにはまず肉体を鍛えよ」という言葉が登場しますが、それは正しい、ということですね。
この、運動とストレス、あるいは、集中力に関してですが、かなり密接な関係があるそうでして、中には、受験勉強を円滑に進めるために、運動が重要である、とする精神科医もいらっしゃいます。
上記のことから、後天的にストレスに強い身体を手に入れることができる、と、言い換えることができるわけですね。
どのようにすれば、運動によってストレスに強くなれるかについては、ここでは述べません。ですが、成人してからでも、ストレスに強くなることが可能であるというのを、まずご理解ください。

人間の成長過程においてストレスに弱くなる

そして、ここからが、今回の重要な内容になります。
人間は、ストレスを感じると、副腎という組織(腎臓の近所にあります)から、ストレスホルモンが分泌されます。
この、ストレスホルモンを、脳にある扁桃体(扁桃腺とは関係ありません)という部分が受け取り、それが脳にストレスを感じさせている、ということになるのですが、この扁桃体が、重要なポイントです。
扁桃体の大きさが、ストレスを感じやすいかどうかの重要な要素でして、扁桃体が大きければ大きいほど、ストレスホルモンを多く受け取ることができます
扁桃体は、ストレスホルモンを受け取る、アンテナのようなものだとまずイメージしていただくとわかりやすいでしょうか。
アンテナは、大きいほど、電波を受信しやすくなります。そして、ストレスという電波は、アンテナが多いいほど、感じやすくなるんですね。
そして、この扁桃体は、人間の成長過程において、大きくなっていくわけですが、扁桃体が大きくなる一番の要素が、どれだけストレスを受けたかによるのです。
つまり、成人するまでに、ストレスを受けたぶんだけ、扁桃体が大きくなるんです
そして、扁桃体が大きくなればなるほど、ストレスを感じやすい体質になっていく、というわけですね。

扁桃体が小さくできればいいのでは?
まず、運動によって、神経細胞の成長を促し、ストレスに強くなる体質になることをまず記載しました。運動を取りやめると、神経細胞は弱まるそうなのですが、それはさておき。
と、いうことは、この、ストレスホルモンを受信する役割を果たしている扁桃体を、何らかの方法で小さくすることができればいいのでは、と私は考えたわけですが、脳医学の分野からしても、脳はまだわからないことが多いこともあり、扁桃体を小さくする方法そのものはまだ見つかっていないようです。
扁桃体は、大きくなりはするが、小さくはならない、という感じで考えればいいようですね。
ちと、このあたりは、話が横道にそれてしまうので、ここまででおいておきます。

ストレスホルモンの感度は、育つ環境次第!
ともあれ。
ストレスに弱くなる要素として、扁桃体の大きさに密接な関係があることをお伝えしました。
そして、この扁桃体は、成長期に、どれだけストレスを受けたかによって変わり、ストレスを感じるほど、扁桃体が大きくなります。
つまり。
子供の成長する環境により、その子供のストレスに対する弱さが決まる、と言えるのです。
と、いうことは。
健常者に比べて、さまざまな物事をストレスとして感じる発達障害者は、そうした、幼少期から受けているさまざまなストレスにより、扁桃体が大きくなる傾向があり、結果的に、ストレスに弱くなる、と言えるわけですね。
もちろん、これは発達障害者に限らず、健常者に対しても同じことがいえるわけですが、健常者に比べて、さまざまなストレスを受けている発達障害者は、この傾向が強いといえるわけですね。

扁桃体が大きいから手遅れ?
さて、この記事を書くきっかけとなったのは、Twitterでの対話からなのですが、発達障害のお子さんを育てられている親御さんにとっても、この、子供がストレスに弱くなる環境をいかに与えないようにするかは、頭の痛い問題になるやもしれません。
発達障害者は、健常者からの無理解による誹謗中傷を受けてしまいます。これは発達障害者に限らず、すべての障害者に当てはまることでもあるのですが、そうした外圧を、健常者と比べ受ける機会がとてつもなく多いんですね。その結果、扁桃体が肥大し、ストレスに弱い体質になってしまうわけです。
そして、扁桃体の問題だけをとらえてしまった場合、ストレスに弱い体質であることに、あるあきらめにも似た感情が湧くかもしれません。
ですが、「ストレス対策」という言葉があるように、たとえ扁桃体が肥大しているからといっても、あとからストレスに強くなる方法が、ちゃんとあります
まず、前述のように、運動によって身体を強化する方法。そして、前頭葉を刺激し、扁桃体で受け取っているストレスホルモンの調整を行う方法。この2つが、きわめて重要です。
特に、前頭葉云々…と書くと、かなり難しい話だと思われますが、これ、要するに、「考え方を変える」ことによって、ストレス対策ができるんですよ、って話。要するに、ストレスに関する勉強を行い、そしてストレス対策を行うことによって、ストレスの感じ方を軽減することができるわけです。

ストレス対策のための4つのキーワード
まあ、こんな感じに、発達障害者とストレスとの関係を考えていただくといいのですが、これは何も発達障害に限った話ではなく、健常者にも、ストレスに関する知識は手に入れていただいたほうがいいと思われます。
この、ストレス対策には、
  • 運動 … ストレスに強くなる身体を作る
  • 思考術 … ストレスに対する考え方を持つ
  • ストレスコーピング … ストレスを蒸散する
  • マインドフルネス … 思考をリセットし、ストレスがこれ以上増えるのを防ぐ
の、4つのアプローチを念頭におかれるといいでしょうね。









うつ病とパニック障害という二つの精神障害を抱えてしまい、毎日、そうした精神的なストレスと向き合わなければならない私。
んでも、自分自身の体を傷つけるようなことは、今のところなし。
たとえば、精神疾患を抱えている人は、よくリストカット、つまり手首を切るようなことをしているわけだけれど、
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左手も…
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右手も、ごらんの通り、そうした自傷行為は一切行っていない。

ちなみに。


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