どうも(*・ω・)ノ
今季のアニメで私が一番楽しみにしているのが、「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」
両親を事故で亡くしたばかりの、出不精で人づきあいが苦手な小説家の主人公と、ひょんなことから飼うことになった猫の話。
主人公である青年と猫の、それぞれの視点で描かれているアニメなんだけれど、動物を取り扱うアニメの中でも、かなりいい出来だと私は思ってたりします。
と、いうのも、これまでのアニメでは、動物の声は、その大半は声優が演じているんだけれど、主人公視点のパートでは、猫をはじめとした動物の声は、声優さんの声ではないんだわ
実際の動物の声を収録したかどうかについては分からないけれど、そうした細かい点も非常に気に入ってます、はい。

そんなアニメ「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」11話では、それまで両親から旅行に行くのをいつも断っていた主人公が、両親(特に母)の思いをたどり、なんと徳島へ1宿2日の旅行へと訪れます
今回は、そのシーンについての解説をいくつか。
著作権などの問題もあって、シーンの映像を出すことは避けます(引用であればいいみたいだけれど)。その旨ご容赦を。

主人公の旅行先の具体的な場所
まず、主人公が宿泊先として選んだのが「四島荘」という旅館なんだけれど、少なくとも同名の旅館は徳島にはありません(´・ω・`)
たぶん、どこかにモデルとなった旅館があるんじゃないかなあ。
どうも主人公の両親が、旅行のために乗車したバスの事故により亡くなった、という設定なのですが、その際の旅行先として選んだのが、その徳島の「四島荘」だった、と捉えられるシーンがありました。東京から徳島への高速バスかパッケージツアーでの事故だったのかな。
そのほか、電話で、提案される様々な宿泊先をメモしているシーンもありますが、そうした宿泊先も実在しないものだと思われます。
さてさて。
主人公の素晴が旅行先に選んだ具体的な場所は、徳島県美馬市脇町
アニメでは、「徳島県美馬市脇坂町」と表記していましたが、脇坂町というところはありません
そして、脇町であるというのを決定づけたのが、主人公の素晴が旅行先で訪れた場所。それは、そのものずばり、「うだつの町並み」です。
主人公の素晴は、この「うだつの町並み」を散策しつつ、藍染めの見学も行っている、と考えられるわけです。
また、主人公が直接立ち寄っているわけではないものの、徳島市のシンボルともいえる眉山も、2回ほどシーンに登場しています。
眉山は、徳島駅から展望できますので、主人公が眉山を見たことそのものは不自然ではありません。
そして、主人公が宿泊した旅館ですが、まあ、本当は特定しないほうがいいのかもだけれど、そのモデルとなった旅館については、おそらくは、
こちらだと思われます。少なくともアニメに登場した旅館の門構えと一致していましたから。…だからといって旅館に直接問い合わせないように。
でも、同じ脇町にある旅館ですし、主人公の旅の日程から考えても、この旅館の可能性が非常に高いと考えられます。

主人公の旅路について
さて、主人公の旅路について考察してみますと。
主人公は、徳島阿波踊り空港から脇町へと移動したと考えられます。
東京からの便ですと、朝早く到着する便が8時20分。ですが時間の余裕を考えて、おそらく10時5分着の便で徳島に来たんじゃないかなあ。主人公が自宅を出る際も、外は明るかったみたいですし。
ただ、ここからが問題。
徳島は、公共交通機関が発達しておらず、徳島空港から脇町へ直通する交通機関がないんです
仮に公共交通機関で移動するとなると、現実的に考えられるのが、
徳島あわおどり空港→徳島駅(徳島バス)→穴吹駅(JR)→脇町(徒歩あるいはタクシー)
という工程になるのではないかと思うのですが、そうなると、徳島あわおどり空港から脇町まで、2時間以上かかります。下手したら3時間はかかるかも?
このことから、アニメでの主人公の行動における時間の使い方から考えても、8時20分の便で徳島空港に着いたと考えるのが現実的かもしれません。
もちろん、空港からタクシーを利用し直接訪れている、という可能性もありますけれど。
ともあれ、主人公は、お昼ごろに脇町に到着し観光を楽しみ、夕方前に旅館へチェックインした、という感じのようです。うだつの町並み近辺には、藍染めの見学もしているのだし、おそらく3時間くらいは滞在してるんじゃないかなあ。

阿波弁について
ところで、旅館のおおおかみさんが話していたのが「阿波弁」。しかも、その話している阿波弁が、阿波弁の中でも特徴的といえる言葉でした。
たとえば、
「あるでないで」
普通に聞けば、あるのかないのかどっちやねん、って感じだけれど、標準語に変換すると、「あるじゃないか」という意味になります。
そしてさらに特徴的なのが、
「どちらいか」
標準語にすると、「どういたしまして」という意味に近い、って感じなんですけれど、どうも、どういたしましてという意味と完全にイコールというわけでもないらしい。私もよくわからんです。
でもまあ、その阿波弁のイントネーションも非常に自然でした。いやはや。

さらに細かいところ。
旅館の玄関先に欄が飾られていますが、徳島は欄の栽培も盛んでして、假屋崎省吾さんが、毎年、そのうだつの町並みにてイベントを開催しているそうです。
また、アニメでも触れられていましたが、徳島は、藍染めでも有名なんですけれど、そのきっかけが、藍染めの染料となる「すくも」の保存法を確立したことにあります。そして、デニム生地の染料は藍染め。つまり、世界中に徳島の藍染めの技術が広まっていっている、と言っても過言ではなかったりします、いやほんと。現在では合成染料が主流になっていますけれど、戦後日本の高度経済成長を支えたもののひとつとして藍染めもかかわっているそうですよ。
ともあれ、そんなアニメの1シーンで脇町に興味がありましたら、徳島へおいでませ♪