発達障害者は、健常者と比較すると、脳に必要な栄養素をうまく活用できない。特にビタミンB6を多く摂るべきだということだそうなので、そのビタミンB6を摂取するためのサプリメントの選択を考えてみました。
私も、時折忘れてはしまいますが、自分が調べた範囲で、ビタミンB6を、発達障害者に必要な分量摂取できるよう、サプリメントを利用する事で調整しています。
私が利用しているのは、
この商品。ファンケルの製品の説明によると、水溶性により体内にとどまる時間が短い水溶性ビタミンを、長時間体内に留めるように加工されている、とのこと。
1日あたり2粒目安、とのことだけれど、私は、あえて、食前に、薬と一緒に摂取していて、1日あたり3粒摂取しています。もちろん、取り過ぎると、ビタミン類でも何らかのアレルギーみたいなのが出るそうなので、目安を超えた摂取はお勧めしませんので念のため。

で、もうひとつ気になるのが…
先日、とある知り合いにマッサージをしてもらったのですが、その際に言われたのが、「頭がかなり疲れている」とのことでして。
そりゃまあ、色々勉強したり、考えたりしているから、頭も疲れるでしょうよ。それに、自分の発達障害を理解し対応するために、来月からまた新たな取り組みを行うことになっています。
なので、今後も、どんどん頭を使うことに…いや別に頭をつかうことそのものは好きなのでいいんですけどね、んでも疲労感は確かに感じています。

脳の疲労回復に役立つ成分は?
ってことで、脳の疲労と回復を考えなければならないんでしょうけれど…んでも、これもサプリに頼ることになるんだろうなあ…
ともあれ、その疲労回復に何が必要なのか、まず栄養素を探ることからはじめます。
脳の疲労回復の為には、運動やストレッチ、ヨガ、糖分補給などなど、検索すると様々な方法が紹介されていますが、今回は、サプリメントの摂取を前提に考えるとして…
この2つのサイトを参考にすると、共通して書かれているのが、「イチョウ葉エキス」「チロシン」の2つ。

イチョウ葉エキスはどうか
まず、イチョウ葉エキスについてだけれど、ネット検索だけの結果だけで言うと、まず糖尿病にいい、という感じの記事が目立つんだけれど…
この記事を見ると、少なくとも糖尿病にいい、という話は書いていない。この記事の出典は国立健康・栄養研究所で掲載されていた記事のようだけれど、その出典先リンクは消滅。そのかわり、
という記事を、このサイトで確認することができたた。この記事によると、確かに、イチョウ葉に含まれている成分についての効果は確認されてはいるけれど、んでも副作用もあるし、なんとも。
それよりも気になるのが、この記事の中には、「糖尿病」というキーワードそのものが一切ないんだよね。
ただし、「血糖上昇抑制作用」という言葉は記載されている。血糖値の上昇を抑える効果がある、ってことは認められているわけだけれど、血糖値を下げるわけではない、でも糖尿病患者がイチョウ葉エキスを利用するのなら医師との相談が必要だ、ってことになる。
まあともかく、少なくともこの記事の中では、糖尿病にイチョウ葉エキスが有効である、とかいう記載がないが、血糖値の上昇を抑制する効果はあるらしい、ってことだね。
ちなみに、厚生労働省のサイトから、「イチョウ葉」というキーワードで検索した結果、市販されている商品などに色々とツッコミを入れているみたいですね。
それに、イチョウ葉エキスについては、医療品グレードと食品グレードの2つが存在していて、一般的なサプリメントなどに対する有効性については検討されていない、とのことでして…
ってことで、私が出すイチョウ葉に関する印象は、少なくともイチョウ葉エキスが使われているサプリメントには手を出さないほうが無難、本当に必要なら医薬品として処方されているのではないか、と思うんだよね。
ちなみに。
国民生活センターが、イチョウ葉エキスを使用しているサプリメントに関する資料を出してくれている。リンク先はPDFファイルで、私の環境だと、なんか表示がおかしいんだけれど…んでも判断材料のひとつとして有効なのかもしれない。
そもそも、成分だけを純粋に抽出しているサプリメントと違い、ハーブなどは、有効成分以外の成分もしっかりと含まれているわけで、その成分が邪魔になってることもあるんだわ。

チロシンはどうか?
ってことで、次はチロシンについてだけれど。
ちゃんとWikipediaに、しっかりとした記事がありますね。ついでにNAVERまとめにも。
こちらは、イチョウ葉エキスと違い、純粋に抽出することができる、必須アミノ酸ってわけじゃないけれど、神経伝達物質の生産に影響があるみたい。
また、チロシンが含まれている食材もたくさんあるみたい。
一方で、チロシンを含むサプリメントというのは、国内メーカーではさほど製造されていないみたいなんだわ
ただ、チロシンが含まれている健康食品のひとつにローヤルゼリーがある。ローヤルゼリーならば、そのローヤルゼリーの中に、チロシンだけでなく、チロシンを活用するための様々な栄養素も含まれている、ということなんだけれど、問題は、そのローヤルゼリーの中に、実際にどれくらいチロシンが含まれているか、ってことになるね。
それと、香酢にも含まれているそうだ。
これは、あくまでも使用者の感想だけをまとめたもので、実際に有効かどうか、科学的な検証ってわけじゃないんだけれど、まあ、こういう意見もある、ってことで。
それとですね、上記サイトにリンクが張られている、
ここに、注意欠陥多動性障害 (ADHD) に対して効果がないことが示唆されている 」と、しっかりと書かれています。
まあ、私の利用目的は、ADHD対策ではなく、あくまでも脳の疲労の改善なので、ADHDがどうのこうのというのは関係ないですね。
なお。
チロシンの必要摂取量って項目を見ると、1日あたり500mg~3000mg
これだけの分量を摂取するには、普通の食事では、かなり無理である。そして、国産サプリメントでも、ちと見当たらないみたい。さっき、ざっと調べてみたけれど、国産サプリメントとしては、1日あたりの摂取量で200mgくらいが一般的なような。
ただ、海外産のサプリであっても、1ヶ月あたり千円もしないくらいの価格(ただし送料別)で、1日あたり500mg以上の摂取量を見込めるから、そっちのほうがいいかもしれないね。

現時点での私の結論
ってなわけで。
この2つの成分にしぼって、調べ物をしながら記事を書いてみましたけれど、少なくとも、チロシンに限って言えば興味津々ではあるね
ただ、国産サプリでは、どのような形状であったとしても、500mgもの量を摂取するだけのサプリメントを手に入れるのは非常に難しいみたい。
イチョウ葉エキスについては、見送りでいいんじゃないかと思う。
この他にも、脳疲労の改善にオメガ3脂肪酸などいろいろな成分が有効とされているようなので、そうした成分が含まれているサプリメントを、お財布事情と相談しながら取り入れることにしますかね。