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今回は、映画「さくらんぼ 母ときた道」を紹介。


U-NEXTは、動画サイトとしては、ちと割高なイメージがありますが、1つのアカウントで4つのIDを登録できること(私のアカウントで悦子も視聴しています)や、スマホオリジナルの音楽配信サービスを受けることができたりするので、そういう点では私は割安だと思ってたりします。



どんな映画?
1980年代、中国・雲南省の山深い里で暮らす、足の不自由な夫と、知的障害を持つ妻。生活も豊とは言えず、また、どうしても子供に恵まれない歳月を送りなが
この妻が、捨てられていた、生まれて間もない女の子を拾い、育てようとします。
この映画は、その女の子の成長記録でもあり、そして、その知的障害を抱える女性が、一所懸命、必死に我が子と接する姿を追い求めた内容となっています。
中国は、いわゆる一人っ子政策を取っているため、子供は一人しか望めません。そのため、男の子を強く望む傾向があるのですが、女の子は、働き手としては優秀ではないとされているため、里子に出されたり、今回の映画のように棄てられることもあるわけです。
そうして、偶然拾った知的障害を持つ妻は、彼女なりに、一所懸命必死に、我が子として育てようとするのですが、上記を理由とし、夫はそれを不快に感じています。
しかし、献身的に尽くす妻の様子に、夫も折れ、夫婦で我が子を育てていきます。
なお、この映画は、事実を元に制作されたものだそうです

見所は…?
知的障害を演じる主役女性の、その演技力!
子を思う母の愛情を強く感じるその迫力は、すさまじいものです。また、その主役女性は、この映画すべてを通して、同じ服を着続けています。どんなにぼろぼろになっていたとしても。
また、子を思う母としての純粋な思いが、この物語の主軸となっていること、その愛情に伴う行動が、健常者から見て不器用ではあるものの、我が子に必死に接する姿に心打たれます。
また、夫の心境の変化についても見物です。
はじめは、拾ってきた赤ちゃんを育てることそのものについて否定的でした。血のつながりのない、それも女の子だからです。が、妻の、子供への深い愛情に心動かされます。
後に、子供に、この貧しさから抜け出す為の教育と、妻の、母としての子供への愛情の深さがどれほどのものかを諭したりもしています。
映画タイトルにある「さくらんぼ」についても、子供に喜んでもらうために、さくらんぼを収穫し子供に与えることから取られています。

静葉ちゃんのお勧め度
★★★★★/5点満点中
中国の山村の、ただでさえ貧しい環境である、その上で、夫は足が不自由、妻は知的障害者と、さらに社会的に見ても重いハンデを背負っている夫婦ですが、さらに、偶然拾った、血のつながりのない、棄てられていた女の子を育てていきます。
拾った当初から変わらない、あるいはさらに大きくなっていく母の愛情と、そして父の、その貧しさ故のその子への思い、そして幼い子供だからこそ、そうした母の愛情を、うとましくも思ってしまったりもする…
でも、変わらぬ母の、彼女なりの愛情と、そして父の願いを元に成長していく女の子も含め、実に人間味あふれた内容だと思います。


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