このブログで、そういや映画などのレビューなんぞを書いたことがないなあ、と思いまして、手始めに、この映画の感想などを書いてみたりします。
そもそも私が映画を見ているのは、アスペルガー症候群特有の、他人の感情を理解することができないことへのトレーニングとして、医師から積極的に見るように言われているから。
それまでに見た映画も色々とありますので、今後見ていく映画も含めて色々と書いていけばいいかな、と思ってたりします。
なお、この映画は、2016年4月18日現在、U-NEXTで、会員であれば、どなたでも視聴可能となっています。
U-NEXTは、動画サイトとしては、ちと割高なイメージがありますが、1つのアカウントで4つのIDを登録できること(私のアカウントで悦子も視聴しています)や、スマホオリジナルの音楽配信サービスを受けることができたりするので、そういう点では私は割安だと思ってたりします。
どんな映画?
以前有名漫画雑誌に連載をしていた、老いた漫画家と、その30歳になる知的障害者の娘が、グループホーム「ひまわり荘」に越し、そこでの生活が、最後まで映し出されていきます。
そのグループホームは、知的障害者が共同生活する場所でして、その、ひまわり荘での出来事を、のんびりとした時間軸の上で映し出しています。
見所は…?
前述のように、私はアスペルガー症候群でして、その特徴のひとつとして、人の顔や名前を覚えることが難しい、なんてのがあったりします。それを踏まえて。
出演されている役者さんの演技も、映像も、物語も、ともかく、すごい。
淡々と流れていく時間が、飽きさせず心地良く、のんびりと見ていられるような感じなのですが、その出来事のひとつひとつが、映画のあの最後へと繋がっていきます。
親子の愛情、知的障害者施設の現状、そもそもの知的障害者の思考パターン、彼らをとりまく家族の葛藤などなど…。映画の中で語られることは、色々あるのですが、ともあれ、一組の親子の愛情物語として、映画を見ることをまずお勧めします。
この映画の題名である「くちづけ」は、映画の最後になって解ります。
参考資料的なリンク
もともとは、舞台で演じられていたものを映画化したものだそうです。
この脚本を書いた宅間孝行氏は、映画にも「うーやん」役で出演されています。また、後に小説も出版されています。
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静葉ちゃんのお勧め度
★★★★★/5点満点中
純粋に、ひとつの映画として楽しんでいただいて充分だと思います。悦子も、最後まで見て、すごかったとか言ってました。
個人的には、この映画の背景として、様々な社会的な問題が取り上げられていることにも注目して欲しいですね。知的障害者に対する福祉制度の現状もそうですし、その知的障害者を家族に持った人達の葛藤も。知的障害者ならではの純粋さについてもそうです。考えさせられることが色々とあります。
まだ、この映画に関して、他にも色々と話したいこともあるのですが、ここで取り上げると、ネタバレにもつながりますので、やめておきます。
ともあれ、すばらしい作品でした。
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