というかなんというかって話でして、記事を書きながら、今までの状況や私なりの考えをちと整理してみます。

そもそもアスペルガー症候群及びADHD(多動性・多発性症候群)という2の、生まれつきの障害を持っていると宣告されたのが今年3月。それまで、私自身、そうした脳機能障害を持っているなんて思いもしなかったわけでして、その症状がどのようなものなのか、また、どのように考えればいいのかってのを、いろいろと調べております。
なんとか概要だけはつかんできたかな、という感じにはなっているのですが、何せ、そうした宣告を受けたのがショックで、思い返して人前であっても涙してしまうこともあり、まだ不安を多々抱えています。
ですが、そうした脳障害を生まれつき持っていることを事実として受け止め、そして、今まであった様々な出来事が、その障害を理由とするものだということも判明し、愕然としていたりもします。
そんな状況ではあるものの、私の良き理解者がおり、また、これからは、各分野での専門の方々の協力を仰ぐことにもなっておりまして、「一人でやっていかなくていい」ことに、戸惑いもありますが、おかげさまで、自分の人生に、ようやく希望が見えてきたかな、といったところ。
そして、一番大きなポイントは、私がその脳障害があることが、かえって私自身を理解するのに大いに役立つということ。自己分析が容易になり、自分自身の特性を知ることで、より深く自分自身を、それも第三者の視点でもって分析することができるようになりました。
ただ、なんか、めんどくせ。自分自身が、自分自身のことを、面倒くさいとも思っていたりもします。

さてさて。そんな私ですが、本日まで、医師からの助言や、書籍などによる資料の理解により、いろいろとわかったこともあります。

そんな私が、このところ気にしていたのが、「勉強」について。
今後、様々な勉強をし、知識を身につけていくことになるけれど、アスペルガー症候群なりの勉強法はあるか、疑問に思っておりました。
それを医師に伝えたところ、そもそもアスペルガー症候群だからといって、勉強できないわけではなく、むしろその逆で、社会的にみても活躍している、その症状を抱えている者は多々おり、むしろ一般的な健常者よりも頭がいい傾向にある、とのこと。もっとも、私としては、以前受けたIQテストの結果をみても、実感を持つことができないんですけどね。
ただし、それはあくまでもアスペルガー症候群だけをとらえた場合。
一番の問題となるのは、ADHDのほうで、勉強だけでなく、すべての物事においても、その環境づくりが大切なんだそうだ。
要するに、集中力を持続させる環境をまず作り、その中で勉強なり仕事なりをするのがいい、とのこと。
ちょっとした物音や、微妙な環境の変化により、集中力がとぎれるばかりではなく、今まで行ってきた内容がすべて頭の中から消えてしまうことがある。これは私自身何度も経験していたことではあるけれど、医師からその旨告げられて、ようやく自覚した次第。
このことから考えると、何らかの勉強をしようとした場合、教室などに赴いて、いろんな人たちと一緒に勉強することが苦手だ、ということが言える。
ってことは、だ。自宅で独学ってのが、一番いい方法のように思えるんですよね。
本来なら、誰かに教えを請うってのが、一番いい方法だと思うのだけれど、そうした場合、マンツーマンでの指導が一番いいってことになるのかなあ。
一方、勉強するにしても、要点をまとめたりノートに書いたりするのも苦手。あれだけ筆記具が好きなくせに。んでも、指摘されて実際そうなのだからしょうがない。
専門書を読んで勉強する場合、私は今まで、ともかく一読し、どんなことが書かれているのかをまず覚え、後に必要になったときに、その項目が書かれている部分を読み返す、という感じでやっていましたし、今でもそうです。
ともかく、目で見て覚える、って感じになりますね。
こんな感じで、私自身がやっていきやすい環境をまず作らなければならないわけですけれど、なにこのわがまま。んでも、そのわがままを通さないと、やっていけないのもまた事実だったりします。
厳しい現実だよねほんと。自分自身、こんな虫のいい話を通さなきゃならんのかと思っていますから。でもそうしなきゃ、自分がうまく動けない、しかもそれが脳障害のせいなんだから。開き直るしかないですわほんと。

ちなみに、その、環境を整えるっていう部分には、なんと、勉強に使用する道具、つまり筆記具についてもなぜか強烈にこだわって考えてしまっており、ペンはこれが理想なのかな、ノートはこういうのがいいかな、なんていう、細かいことを考えてしまっております。
医師の前でもその話をしており、自分自身、そんな細かすぎるところは、どうだっていいはずだと頭の中では理解しているつもりではいるんですけれど、自分がその細かいところに完全に納得できないと、落ち着いていられないんですよほんと。

こうした、勉強のやりかたひとつとっても、健常者ではあり得ないであろう、環境づくりについて、いろいろとやっていかなければならず、そうやって精神的なストレスを可能な限り排除して、って、本当にめんどくせぇ!
すべてが脳障害が理由であるためとはいえ、当の本人が、こうやって面倒だと感じているのだから、私の周りの人たちだって、関わりたくはないわなほんと。
ただ、今後は、私の障害を理解してくれている、様々な専門職の方々が支援してくれるので、本当にありがたいもんです。そうした彼らの期待に沿うよう、全力を尽くせるようにならなければ。