相変わらず、自分自身の発達障害のことや、その発達障害にまつわる様々な事柄を勉強している毎日ですが、意外な事に、発達障害とは何ら関係のないような話であっても、発達障害との関連性が見えてきたりで、自分自身のことではありますが、けっこう面白いと思っていたりします。
一方で、私自身に課せられた現実というのを思い知らされてもおり、自分自身が障害者であることをさらに自覚させられる事も。
そもそも、発達障害の認知も、そして研究も、まだ始まったばかりで、国や地方自治体、様々な研究機関も含め、検討は続けられてはいるものの、まだ医学的な見地からも、発達障害の学術的な位置づけが定まっていないことから、どのように制度化すべきなのか、まだまだ完全な結論が出ていません。
ですので、国も、とりあえず、ある程度の制度を作って、ともかく支援していこう、そして様子を見ながら法を改定して、さらに支援策を拡大していこう、という感じですね。
このことからも解るように、少なくとも、私自身を含む、今を生きる発達障害者すべての人達が、様々な支援制度や国民の周知などにより、すべての意味において救われることは、今の時代では、おそらくはないでしょう。このあたりは、すでに国会答弁でも問題として議題にあがっています。
だからこそ、私も発達障害者のひとりとして、私自身が調べたことを色々とネット上にて情報として提供し、同じく発達障害に悩む方々に、少しでも手助けになるよう、また、発達障害ではない方々も含め、可能な限り有意義な情報を伝えていくことができればと考えています。

さて。

こちらの本の88ページに、「アスペルガー症候群の人が気をつけたい栄養素」という内容が書かれておりました。
その書籍の内容と、ネット上に記載されている様々な情報を調べたところ、発達障害者は、ビタミンB6を、基準以上により多く摂取するべきなのではないか、との研究結果が出ているようです。
こちらの資料によると、 私の年代では、1日あたり1.4mg程度の摂取を推奨しています(ただしこれはあくまでも目安であることを留めておいてください)
ところが、発達障害者は、 ビタミンB6を、体内で、必要な成分にうまく変換できづらいらしく、一般の人よりもさらに多く摂取すべきではないか、との研究報告が出ているようです
この話については、まだ臨床段階にも至っていないため、確実な情報とは言いがたい点もあるのですが、サプリメント大国、そして発達障害の研究が日本よりも進んでいるアメリカから出された話として、参考にしてもいいのではないかと考えています。
色々調べてみたところ、発達障害者は、ビタミンB6を、成人の場合で、だいたい8mgくらい摂取するべきなのでは、という具体的な数値まで出ていますけれど、ともあれ、発達障害がまだ未知の障害であること、そして前述の話もまだ臨床的に認められている話ではない、とはいえ、意識してビタミンB6を摂取してみるのもいいのではないかと思っています。

で、その、ビタミンB6を含んでいる食品ですけれど、…私、栄養学の知識なんぞ全然持ち合わせていないんで、詳しく言及するのは避けますけれど、その上で。
赤身の魚や鳥ささみなど、確かにビタミンB6を含む食品は多々ありますけれど、それを日常の食事において、それも8mg前後という量を食事だけで補うのは、ちと難しいのではないか、という印象を持っています。
上記サイトは、その情報の一例ではあるのですが、この資料と、実際の私の食生活を比較してみても、ビタミンB6を食事だけで、それも8mgもの量を摂取するのは、ちと困難なのではないかと思います。

そこで。

サプリメントで、ビタミンB6を摂取すると考え、一般的に手に入りやすいサプリメントと、栄養素の含有量、価格などを、ちと表にまとめてみました。私が作った資料ですし、見にくいところも多々あるとは思いますけれど…。
上記ファイルは、いずれも同じ内容です。
対象とした製品は、小林製薬のビタミンB群、大塚製薬のネイチャーメイド・ビタミンB6及びビタミンBコンプレックス、DHCのビタミンBミックス、ファンケルのビタミンB群、オーガランドのビタミンBカプセル、DydoのビタミンB群の、計7製品。いずれも、インターネット上に、製品情報を公開しており、また、入手についても、いずれも容易なのではないかと考えています。
それぞれ、ビタミンB6を含む、表示されている栄養素の数値を、比較しやすいよう表にしました。その表の中には、値段も一応含んでいます。…HTML版では、ちと表が見にくいですけれど、御容赦を。大雑把に作っただけですので。
で。
注目して欲しいのは、その商品に含まれている、ビタミンB6の量だけでなく、1日あたりの推薦摂取個数との関係です。
と、いうのも、ビタミンB6は、水溶性ビタミンの一種だそうでして。
水溶性ビタミンの特性として、水に溶けやすい一方、体外に排出されるまでの時間が数時間程度であるため、一度に一日分を摂取するよりも、分散して摂取するのがいいような、そんな感じですね。
なので、1日に、数回にわけて摂取するのがいいのではないか、つまり、1日の推薦摂取量が複数個になっているサプリメントのほうが、期待しやすいのではないか、と、考えるわけでです。
この考えが正しいかどうかについては、私は保証しないので、あしからず。あくまでも、調べた結果、そういうことが言えるのではないか、ってだけですから。

ってことで、個人的に、ですけれど、ビタミンB6を摂取するために取り入れようと考えているサプリメントは、次の3つ。

小林製薬の栄養補助食品 ビタミンB群 お徳用 約60日分 120粒
小林製薬 (2007-04-16)
売り上げランキング: 1,453
1日分あたりのビタミンB6含有量:10mg/2粒
実際に現在私が使用しているサプリメントが、こちら。一番手に入りやすかったもんで。
ただし、現在、パッケージの変更を行っているようでして、実際に小林製薬に問い合わせたところ、確かにパッケージは変更したが内容そのものに変更はない、とのことでした。
また、製薬会社が生産していること、そして、フリーダイヤルでの無料相談窓口があるのも、強みではありますね。

1日分あたりのビタミンB6含有量:30mg/2粒
コストパフォーマンスに一番優れているのが、こちらになりました。
また、同ブランドのマルチビタミンなどを組み合わせて摂取したとしても、月あたりのサプリメントに使用するコストが千円以下程度に収まってしまうことも強みなのではないかと。
低価格で抑えるには、ちょうどいいんじゃないかな。

1日分あたりのビタミンB6含有量:30mg/2粒
上記2社のものよりも、若干コストはあがるんだけれど、この製品だけは、メーカー発表だと、ちと製法が特殊らしい。
公式ページでの説明によると、数時間で体外に排出されてしまうのを防ぐよう、長時間効果が出るように特殊加工している、ということだそうで、そうなると、機能性としては、この商品が一番いい、ということになるのかな。

上記資料を作成し、このブログ記事を執筆しているときに、そういやアサヒからディアナチュラってサプリメントのシリーズが出てたなあ、なんてのを思い出しまして、調べてみたら、1日1粒、ビタミンB6の含有量が10mgで、ビール酵母が追加されてる、なんて書かれていました。コストも安いですね。

ちなみに。
上記サプリメントは、その配合は、あくまでも成人向け。なので、お子さんへの摂取については、管理栄養士さんの指導を必ず受けてください。
また、過剰摂取した場合、人にもよりますが、アレルギー反応などが出る可能性があります。サプリメントは薬ではなく食事の補佐的なものですので、サプリメントを飲んだからといって過信しないでください。むしろ気休め程度に考えてもらうのが一番いいんじゃないかな、と思います。

そして。
発達障害は、生まれながらの、脳の障害ですこの障害には、「回復」という概念はありませんそもそも、生まれながら、その機能を司る脳の特定の部分がない、あるいはもともと異常な状態なのですから。ですので、ある程度の改善が期待されるのみで、健常者のようになることは、事実上、不可能です。
この、発達障害というカテゴリの中には、次の症状が含まれています。
  • 脆弱X症候群
  • ダウン症候群
  • 広汎性発達障害 (PDD)
  • 注意欠陥・多動性障害 (ADHD)
  • 学習障害
  • 胎児性アルコール症候群 (FASD) 
  • 脳性麻痺
  • 知的障害
今回私が提示した話は、あくまでも、アメリカでの研究結果の話を元に執筆しており、そして、私自身が取り入れる為に情報をあつめ、それをブログ記事にまとめたにすぎません。
その上で、まだ医学的、薬学的その他権威ある場で認められた話ではなく、この話が調査段階であることなどを踏まえた上で、可能性のひとつとして、そうした発達障害をかかえるすべての人達に対して、今回私がお話した、ビタミンB6の摂取は、改善の補佐的な役割として有効だと言えるのではないかと考えています
そのほか、なぜビタミンB6を摂取するかというと、ビタミンB6は、神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンの合成にも不可欠なのだそうでして、となると、精神疾患を抱える方々にも、積極的に摂取する栄養素なのではないか、と思われます。
ただし、ビタミンB6の過剰摂取は、神経を過敏にさせたりして、かえって問題が発生する可能性もあるようです。そのため、摂取したビタミンB6の、半分の量のマグネシウムも摂取するのがいいようです。が、マルチミネラルなどの名称で販売されているサプリメントに含まれるマグネシウムは、ほとんどの製品で200mgを超えていること、また、厚生労働省のデータでも、サプリメントで摂取するマグネシウムの耐用上限量は成人で350mgと記載されているものの、通常の食事でのマグネシウムの摂取では上限設定はされていないこと、一般的な食品に含まれているマグネシウムの量のデータなども考慮すると、あえてサプリメントでマグネシウムだけを摂るという考えはしなくても大丈夫みたいですね。

なお、これらの話は、あくまでも、栄養学やら医学の知識やらがない私が、資料を読み解いた上でそう考えているってだけですので、念のため。なので、上記の話は、参考にしていただいても構いませんが、過信はしないでください。そもそも、ビタミンB6の摂取が、本当に効果的なのかどうか、まだ本格的に研究されているわけでもないのですから。